shudaily

日記

2019/10/19

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起きてしばらくぼうっとする。ふっと身を起こして会社へ。着いたら原稿の整理&確認をする。サブディスプレイがあるだけでとても作業がしやすくなる。社内には私の他にひとりしかいないので、ノートPCから音楽を垂れ流しながら作業。少し配慮して音量は小さめに。ノルウェーの歌手AURORAの曲をしばらく流す。彼女は私のあこがれの存在でもある。ちなみに最近ミュージックビデオが公開された「Apple Tree」のYouTube概要欄には、彼女の次のメッセージが載せられている。

Apple Tree is about the potential that hides in all of us. We can all save the world if we put our minds to it. The world won’t listen to scientific proof that the world is dying, so maybe it will listen to the dreamers, the children. In a bleeding world the power of the individual is our only hope. Let her save the world. Let him save them all. Believe in us, and maybe we’ll be the generation that saves the world, rather than the one that killed it”

以下は、みらい翻訳で訳出し少し手をいれたもの。正確さに欠けるので注意。

Apple Treeは、私たちみんなの中に潜む可能性について歌っています。私たちはみな、本気になれば世界を救うことができるのです。世界が死にかけているという科学的証拠をこの世界は聞こうとはしないのでしょうが、夢を見ている人や子どもたちの声であれば耳を傾けられるでしょう。血を流す世界においては、個人の力が私たちの唯一の希望となります。彼女に世界を救わせなさい、すべて彼にまかせなさい。私たちを信じなさい。おそらく私たちは、世界を殺した世代ではなく、世界を救う世代になるでしょう」

おそらくは環境活動家のグレタ・トゥーンベリの叫びに応答したものなのだろう。メディアにおけるグレタの取り上げられ方をみると、みんな陰謀論が好きなのだなとおもう。想像しやすい/したい方向へ想像力をはたらかせるよりも、想像することが難しい/したくない方向へとはたらかせることの方がきっと重要であるのに。私は彼女が発する環境問題への感情的な言葉に心から共感できるわけではないし、それが私のひとつの悩みというか引け目を感じるところでもあるのだが、彼女の真意を受け取ることを拒否できる人間ははたしているのだろうか。それに彼女の姿勢は、世代間の非対称性について考えるよいきっかけになるのだろうなともおもう。人は生まれながらにして、以降生まれてくる人たちへの加害者でもあるという、どうしようもなさについてである。グレタも私も加害者側である。とやかく言うのであれば環境問題に対して直接的なアクションしなよ、という性急な話ではない道はないものか。

19時近くになったので池袋へ。移転準備中のコ本やにて、塚田さんと青柳さんとイラストレーション連続トークイベントの打ち合わせをする。楽しいし、楽しみである。なんとかして書籍化したい。移転先の店内は王子のときよりも広い。ここからまたおもしろい展示や取り組みが出てきたり派生したりするのだろう。場を持っている人たちは本当にすごいし尊い。建物の1階はクリニックであり、2階にある店内へは階段を上がったのだが、その途中病院のにおいがしてとてもよい感じであった。昔から病院のにおいを鼻に入れるとワクワクしてしまう。話がまとまり、帰路。JR線に乗って池袋から離れていると青柳さんから電話が。どうやらノートPCを置いてきてしまったみたい。新大久保で降りて引き返す。池袋駅まで青柳さんが持ってきてくれたので、ほっとしつつも、面倒をかけさせてしまったので申し訳なくおもう。ありがとうございました。

新高円寺に着く。なぜだかとても疲れていたので、近くの飲み屋さんに立ち寄る。お世辞にもきれいとは言えないが、安いし気楽でいられるしとてもお気に入りである。瓶ビールとかぼすサワーといくつか串を食べる。ここはたまねぎの串がおいしい。店にいたのは30分ほどだろうか、サッと帰る。

引き続き作業をしなければだが、その前にシャワーを浴びよう。